テレビ番組や記者に続々アピール

 小渕首相は九日、テレビ朝日の番組「サンデlプロジェクト」に突然、電話で出演し、年頭の抱負を語った。これは、番組の冒頭、司会の田原総一朗氏が電話で呼びかけ、首相公邸で番組を見ていた首相が応じたもの。首相は、二十一世紀に向けた日本のあり方について「自分で立ち、律していくことが大切だ」と指摘。そのうえで「(そのためには)教育問題だ。この問題でおおいに議論し、新しい日本の姿、国のかたちをみなさんと見いだしていきたい」と強調、教育改革ヘの意欲をにじませた。
 さらに今後の経済運営に関連し、「(積極財政路線の結果)これから民間に力が生まれてくる。その曙光は見えている」と述べ、民間活力ヘの期待感を示した。
首相がテレビ番組に電話で飛び入り参加するのは五日の円本テレビの番組「ズームイン・朝!」についで二度目。度重なるテレビ番組への「ブッチホン」について、首相は「できる限り生の声で訴え、ご批判を浴びたいと思っている」と説明している。
 一方、首相は同日夕、今度は首相官邸に詰めていた書記者にも直接電話した。「きょうは十日からの訪問先(タイなど東南アジア三か国)の勉強をした。「世界ふしぎ発見!」のアンコールワットを扱ったものや(映画の)『キリングフィールド』、NHKのべトナムのカンボジア侵攻を扱ったのもみたぞ」と”報告”するほどのサービスぶり。
 さらに、首相は、「アジアにおける真の信頼を得て、良き友邦としてともに努力していこうということだ」と、心は東南アジア訪問にあるようだった。


読売新聞2000.1.10