2000.1.22魁
  高齢者に優しい市街地づくりを
  コンパクトシティー構築
  町民や専門家が意見を交換するシンポジウムが21日同町役場で開かれた。
  鷹巣町「電動車導入にも課題」

 コンパクトシティーとは、居住地域や買い物エリアの郊外への拡散を抑制し、町の中心部に居住しようという概念。商店街や公園がコンパクトにまとまった市街地に居住することにより、人々がゆとりを持って交流できる空間が生まれるほか、交通量の減少などさまざまなメリットが考えられる。またコンパクトシティー構築のためには、高齢者や身体障害者が電動スクーターなどを利用して自由に市街地を移動できる「タウンモビリティー」の導入が必要とされている。
 鷹巣町は平成九年度に「臨空都市”たかのす”まちづくり計画」をスタートさせ、コンパクトシティーの構築、タウンモビリティーの導入に向けて動きだしている。今回のシンポジウムは、昨年十月に同町で行われたタウンモビリティー導入実験を受けて、町民や専門家が魅力ある市街地形成を日指して意見を交わそうという趣旨。
 初めに、国内におけるコンパクトンティーの提唱者の一人である清水浩志郎・秋田大学教授が基調講演。「コンパクトシティーとは何か。人々が歩行者専用の街路をゆったりと散策したり、路上のカフェでひとときの歓談を楽しんだりしているヨーロッパの地方都市の風景をイメージしてもらいたい。タウンモビリティーと連動させ、高齢者や障害者をも対象としたコンパクトシティーができれば、地方都市の中心市街地空洞化対策にも有効になると思う」などと述べた。
 続いて、タウンモビリテイー導入実験に参加した三人の町民が結果を報告。佐藤等・鷹巣銀座通り商店街青年部長は「町の中には意外と段差があることが、電動スクーターで移動して初めて分かつた。またスクー夕ーに乗れば目線が低くなり危険が増える。これらをどうクリアするかが導入に向けた課題」などと説明した。
 最後に、清水教授をコーディネー夕ーに、大学や行政などの専門家六人がパネルディスカッション。秋山哲男・東京都立大学大学院助教授は「日本のタウンモビリティーに欠けているのは、高齢者や障害者がどうやって市街地まで出掛けるのかということ。その点、鷹巣町の実験ではノンステップバスを使い、車いすの人が市街地ヘ移動する手段が考慮されている。これは先進的なことだ」と話していた。