中小企業振興新聞 1998.10.15
商店街の活性化
百考は一行にしかず
5点に留意、まず行動

 Q 私どもの商店街も以前は当地域における商都と言われ近在からお客を集めて大変賑わったものですが、近年、消費者の買い物行動の変化や当町及び近隣に進出した大型店に客を奪われ商店街の衰退が進んでいます。
 空き店舗も増え、商店街としての魅力が低下しております。このような状況のなかで商店街の活性化を図るためにはどのような方策が考えられるのでしよう
か。
 A 元気のある商店街に脱皮するにためには次の5点に留意し、「百考は一行にしかず」のごとく、あれこれ考えているよりまず行動を起こすことが大切です。
1 基本コンセプトの確立
 貴商店街をどのような街にするのかという基本コンセプトを確立することが大切です。統一されたコンセプトを持つ近隣大型店に対抗するのに何の特徴も主張も出せない商店街では勝負になりません。基本コンセプトでは「この町、この商店街ならでは」の視点から大型店には真似の出来ないことを打ち出すとともに、そのコンセプトが商店街ではっきり認識され、また地域で共感が得られる内容が求められます。
 2 地域住民と共にあるイベントの開催
 町の歴史・文化の中からユニークな資源を掘り起こし、その資源を活かしたイベントの企画が必要です。イベントには地域の住民が参画、運営に加わり地域になくてはならないイベントにしたいものです。
 3 商店街の連帯の強化
 個店が力を合わせ商店街ヘの集客力を高めることが欠かせません。貴商店街のスタンプカードの魅力の向上は、共同事業を成功させるため必要不可欠です。
 4 空き店舗の活用
 空き店舗を開放して情報交流の場や学生。勤労者のチャレンジショップ等に提供します。そのためには誰でも活用し易いように開かれた「空き店舗利用のルール」を作成することが必要です。
 5 個店の魅力アップ
 貴商店街では商圏の縮小化に伴い近隣型商店街としての傾向が強まるなかで、本来の商店街の基本である「商品・サービスの提供機能を高める努力」と「商店街を形成する個店の魅力」がなければ、お客さんは街には来ません。個店の魅力は経営者の魅力にはかなりません。絶えず消費者の視点に立つて研さんすることが肝要です。
 何といっても商店街の「振わいと活気」のもとは、個々の商店に課せられているからです。

(長野県中小企業総合指導所松本支所)